ハイデルベルクの話 その3

ハイデルベルクを流れるネッカー川を挟んで城の反対側正面に見える山の中腹を横断して
いる散歩道が、かの有名な哲学者の小道(PHILOSOPHENWEG)で、時間があったら是非とも行って欲しい所。
それも夕方には、お城と旧市街がきれいに夕日に映え、「ハイデルベルクに来て良かった…。」という印象を
受けること間違いなし。
京都にも同じ名前の道があるらしいのだが、元祖はどちら?
ハイデルベルクの方は二十世紀初頭に名づけられたらしい。


ハイデルベルクの哲学の小道よりお城、旧市街を望む

最近の日本人の団体は郊外のホテルに宿泊する団体が多くなっているようで、しかもここを通過してそのまま
ローテンブルクに行ってしまう団体もかなり出て来ている。
という訳で、この哲学の小道に立ち寄る機会はかなり難しくなっているようだ。

個人旅行でいらした方、団体でこの町に泊まる方はここに行って欲しい。というよりも義務みたいなもの。

行き方としては町の旧市街のホテルに宿泊し、時間と体力がたっぷりとあった場合は徒歩で行っても良いが、
この登り道はかなりきつい。それでも大学の研究所の建物を見ながら、「へー?こんな所に大学の教室があるんだ。」
という感じで感心しながらゆっくりと歩いて行くこともできるのだが、かなりきついのでホテルからタクシーを
使ったほうがいいだろう。タクシーは大体がベンツで、ぼったくるタクシーもいないので安心。
旧市街からだったら10ユーロ前後で行ってくれると思う。

タクシーを下りたら少し坂道を上って行き、上り切った所でハイデルベルクの旧市街とお城が正面に見えて来る。
「ハイデルベルクに来て良かった!」と思うのがこの瞬間。

その後、15分ほどゆっくり歩いて行くとベンチが置いてある道の真中あたりまで達し、ここでのんびり感激しながら
写真を撮ったり休憩すると良い。
帰りはそのまま戻って下り坂を下りて市内に出るか、そのベンチがある所から更に150メートルほど行くと
大きな看板があり、そのそばにある狭い階段を下りて行く。ここはSCHLANGENWEG(蛇の道)と名前のついた
くねくねした道で、別に蛇が出るわけではないが、足元が悪いので気をつけながら下って行くとカール・テオドール橋の
そばに出る。

これから後は旧市街を散歩しながらホテルに帰ると良い。所用時間大体1〜1.5時間。
この蛇の道、特に秋は枯れ葉が落ちており、そして冬は道が凍って滑りやすくなっているので十分ご注意を!
日本人の観光客の方で滑って転倒し、骨折した方がいらしたそうな。