ハイデルベルクの話 その2


ハイデルベルクは大学の町として有名で、ハイデルベルク大学は1386年創立され、今のドイツでは
最古の大学になります。
ノーベル賞受賞学者が十人以上出ており、その中でも有名なのが、化学実験で使用するガスバーナーを
発明したブンゼン、化学周期律表(水素、ヘリウム…というあれです)を作成したキルヒホフ、ロマン派の
大作曲家ローベルト・シューマン、その弟子ブラームス、詩人ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ、
ナチスの宣伝大臣ゲッベルス、元首相ヘルムート・コール氏などが学んだ大学になります。

この町には国立癌研究所があることもあり、学術会議が多く開催される町でもあります。





山崎豊子先生の小説「白い巨塔」に、この町ハイデルベルクが登場します。
浪速医科大学の財前教授が、ここで開催された食道癌学会に参加するのですが、哲学の小道を散歩したり、
赤い牛亭で食事をしたりする場面が出てきます。その学会の発表が大成功に終り、ミュンヘンの教授が
彼に、「私の患者にそういう癌を持っている人がいるので、是非とも皆に貴方の手術を見せて頂きたい」、
と懇願されて手術をし、それが大成功に終り有頂天になっているところへ、里見助教授から、
「患者が死亡した。すぐ帰れ」。という電報が届く…。

人口約13万5千人の町に学生が約3万人、教職員が約1万人ほどおりまして、アカデミックで
若い人達が多いということもあり、賑やかな町なのですが、人口が密集しているせいで非常に家賃が
高い町になります。私自身もこの町に住んでいたのですが、引越しをすることになり、結局家賃の安い
隣町ライメン(プロテニスプレーヤー、ボリス・ベッカーの故郷)にしてしまいました。

学生寮はあることはあるのですが、滞在期間に制限があり、結局は三部屋、四部屋のアパートを借りて
共同生活をしたり、安い部屋を探して郊外の田舎に住む、という学生が多いようだ。

ところで、学生寮と言っても、一人用のアパートのようなもので、日本とは違って、男子寮、女子寮と
いうのはなく全く自由で、一緒に暮らしている人達も結構いると聞いている。
学生とは言うものの、夫婦、子供持ちなど、結構年がいっている人達もいて、数年前には何と
73才の学生がいたそうな。授業料は一応無料だし、もう一度学生に戻れたらな…。
と思うのは私だけだろうか?

P.S.最近の情報では、大学もそれぞれ大学によって授業料を徴収するようになり始めた、という話である。