ワイナリー探し
日本からの観光客、ビジネスマンが良く利用するフランクフルトのホテルから電話があった。
「あるビジネスでいらしているお客様が、今日1日だけドイツ最高のワイナリーを
案内して欲しい、というご希望です」。
「すぐ行きます!」。
フランクフルトまで1時間ちょっとで到着。
「最高級のワイナリー」、といえば、まず挙げられるのが、ラインガウのドイツ貴腐ワインの
発祥の地、ヨハニスベルクだろう。
というわけでそちらをご案内する。
1983年の貴腐ワインのフルボトルが約6万円で、ハーフボトルが約4万円!
とうぜん、試飲はさせてもらえず、ワイナリーにあるレストランで同じ値段で飲めるとのこと。
というわけで、お客様はチーズとソーセージ、生ハムをおつまみにしてハーフボトルを飲み始める。
「ん〜〜〜〜」、結局ご満足行かず、購入は見合せ。
ハーフボトルの残った3分の1を私が頂戴する。一緒に飲むわけにも行かないんで。
その後、フランクフルトに戻り、ボルドーのワインを探すべく、デパート、ワイン専門店をあちこち
巡りながら探したが、結局欲しいワインが店頭になく、お客様は奥様のために高級ブランド品の
スーツを購入された。
私よりも3歳ほど年下のお客様であったが、企業の買収のために世界中を飛び回り、
フランスの高級ワインをコレクションし、奥様に高級ブランドスーツをお土産に購入される・・・・。
グヤジイ!