大雪トランスファー
3回ほどだが、毎年2月にフランクフルトから200キロほど離れた町のホテルまでの
往復のトランスファーを依頼されたことがある。
3〜4名様のお医者さんのグループだが、その町の病院で、ある医療器具の取り扱い方を
テレビ中継して外国に送る、というデモンストレーションのために来るのである。
それが終了し、私の車で町からフランクフルト空港に送る日の深夜、大雪になった。
冬でもあるし、時間的余裕を見て家を出るつもりではいたが、前の日の夜から
雪が降り始め、天気予報ではかなりの積雪が予想される、と報道されていた。
迎える時間は朝の8時。家から現地までは300キロほど離れているので
4時間ほどかかると予想していたが、大事を取って深夜の2時に出発することにした。
アウトバーンにも雪が積もり、かなり滑る。
恐いのは、ゆっくり前を走るトラックを追い越す時である。
とにかく無理をせずに、50キロぐらいで走っているトラックをハンドルを取られない様、
急ハンドル、急ブレーキをかけない様に慎重に追い越して行く。
途中、ダルムシュタット付近から分かれているアウトバーンが通行止めになっており、
フランクフルト方面に迂回するように指示されていた。ざっと70キロ以上の延長である。
とにかくゆっくり無理しないで走っている途中、5台ほど車線からはみ出てガードレールに
ぶつかって止まっている車を見かける。ああなったら死活問題だ。
結局ホテルに到着したのが8時ちょっと前。
お客様に、雪で滑るので、早めに出発したいとお伝えする。
幸いなことに、空港に向かう道路は、それまでに除雪も行われ、太陽も上がっていたので、
雪がほとんど溶けており、往路ほど危険ではなく順調に走行できた。
それにしても恐かった〜〜!