食物の話 その2(ソーセージの話)

ドイツといえば、ビールとソーセージ、そしてザウワークラウト、というイメージでしょうけれども、
実際はお米も食べるし、スパゲッティも食べるのです。

ソーセージ、ザウアークラウトなどは結局は保存食なんですね。冷蔵庫がない時代に肉を保存するには
塩漬けにするか、燻製にする(ソーセージ、ハム)。そしてキャベツは塩漬けにします。
ザウワークラウトを酢漬けのキャベツと表現していますが、実際には塩漬けで、漬物が古くなると発酵して
酸っぱくなって来て、それがザウワークラウト(酸っぱいキャベツ)、というわけです。

ドイツ人はこのような物しか食べてない、と思われがちなのですが、実際にはお米も食べるし、
スパゲッティもあります。

最近は回転寿司があちこちにできました。このお店大丈夫かしら?と言うような所もありますが。

それはそれとして、かなり前に25人ほどの団体をフランクフルトで迎えてミュンヘンまで3日間ほど
案内した事があった。

到着した日にさっそく観光を始め、1日の日程を終了しホテルに入った所、「夕食の予約ができていない」
と言う話だった。

「困ったな。お客様お疲れだから外には出たくないし…。何かできない?」「ソーセージだったら…。」
「よし、しょうがない。それにしよう。」

お客様はさっそくドイツのドイツらしいソーセージを食べたので非常に満足していた。
(日本ではこちらのソーセージに匹敵する物はあるのだが非常に高い)。まずは一安心。

翌日の夕食もソーセージが出てきた。お客様は何もおっしゃらず、「ドイツ人は毎日こういう物を食べてるんだね。」
という感じでまあ、満足ではなく、納得して食べていらした。

3日目、ミュンヘンのホーフブロイハウス、という有名なビヤホール。ここでは食事にビール1リットルが付いてくる。
何となく嫌な予感がしたのでレストランに入ったと同時に食事の確認をする。心配していた通り、メインディッシュは
「ソーセージの盛り合わせ」だった。

「お願いだからそれだけは勘弁してくれ!もう今日で3日間連続ソーセージなんだから!それ以外だったら
なんでもいいから、頼む!」とレストランに懇願する。

「わかった、わかった。」

結局出してもらったのは豚肉の塩漬けを煮た料理で、燻製にした保存食ではなくて、塩漬けにした保存食だった。
これは日本で言えば、魚の丸干しか、開きの違いだろうか…?お客様からのクレームは全くなかった。