ドイツ・マイナウ島挙式の話 


ファンタスティック街道の最南端に近い南ドイツ、スイスとオーストリアにまたがるドイツ最大の湖、
ボーデン湖畔にコンスタンツというきれいな町があり、そこから5キロほど行くとマイナウ島という
小さな島がある。

この島はドイツ領内にあるが、スエーデンの貴族が所有し、全体が植物園として一般に解放されており、
この地方の温暖な気候は地中海性気候に近いので、色々な熱帯性植物が置かれている。もっとも冬の期間は
温室に入れられるらしいが。

特に春と夏のシーズンは全世界からこの島に観光客がやって来るのだが、この島の教会でも結婚式が行なわれている。

ここで挙式したお客様をお迎えし、旅行の案内をしたことは何度かあったのだが、初めて私に立ち会う機会を
提供して頂いたのは沖縄からいらしたTご夫妻の結婚式の時だった。

ミュンヘンでご夫妻とそのお友達二人をお迎えし、全部で1週間ほどのご案内ということだったが、
それに先立ち、旅行会社から厳重に言われていた。

「この話は新婦の方には秘密にしているので絶対に気づかれないようにして下さい」。
「オーケー!」

ミュンヘンでアメリカから出張を終えていらした新郎とそのご友人二人と落ち合い、「再婚同士なので
奥様をびっくりさせてやりたい」とのこと。
その後日本から別便で到着した新婦とそのお友達をお迎えする。
何となく皆ニコニコしている。知らぬは奥様ばかりなり。


ノイシュヴァンシュタイン城観光後、お友達と最終的な打ち合わせを行い、夕食を終え、「明日は何か大事なことが
あるらしいのでもう私は失礼します」。

奥様のお友達がニカッと微笑む。この時点でも奥様はまだ知らない。

この後、お部屋に帰ってご主人が奥様にどう説明したかは知らない。さぞかしびっくりし、そして感激たことだろう。

翌日迎えの車がやって来て、私のマイクロバスにお友達が乗り、フェリーでボーデン湖の対岸に渡り、
マイナウ島に向ったが、早速そのフェリーの中で色々な人達に祝福して頂く。
偶然日本人観光客団体も乗り合わせていた。

当日は非常に天気も良く、島は観光客で溢れており、結婚式、それも日本人!

観光客は島の観光どころか、花嫁に寄って来て写真を撮りまくる。
新郎は何となく付け足しになっているような感じ(当然ですが)。

教会は関係者以外シャットアウトされ、オルガンが奏でられ、牧師の立会いのもとで通訳を交えて
宣誓が行なわれる。

その間、プロの写真家が写真を撮っていたのだが、私も許可される。

厳かに行なわれたウェディングセレモニーは30分ぐらいだったろうか。

式を終えて教会の扉を開けたとたん、多くの観光客が列をなして新郎新婦を待っていた。
その中の子供達二人にフラワーシャワーをお願いする。こんなに多くの人達に祝福してもらえるとは
思ってもみなかったようで、奥様はとてもうれしそう。旦那様はちょっと照れくさそうだった。

その後、この島の植物園あちこちを散歩しながら写真撮影をする。私もかなりシャッターを押し、200枚は撮ったと思う。

こうして奥様がまんまと騙された結婚式は大成功に終ったのだった。

こういう嘘はいくらついても許されるのです。









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