ドイツ|ホーエンツォレルン城|挙式|リムジンサービス|ヴァイテンブルク|古城ホテル|ディナー





ホーエンツォレルン城挙式の話


「海外挙式だって?まあ、寿司食いねえ、お茶飲みねえ。で、どこで?」「ハワイ!」
「そりゃそうだろうな、一番多いからなあ、でその次は?」、「ラスベガス!」、
「んー。ディズニーランドも近いしなー。3番目は?」、「そりゃ、お前なんつったってグアム、
サイパンだろうなー」。「んー、近場だしなー。どっか他のとこ思いつかんか?」。
「ちょっと離れてオーストラリア!」。「どっか忘れちゃいませんかっての!」。
「そこ以外どこがあるんだ?」。「ほらほら、とってもロマンチックな国ってのがあるだろう?」
「フランスか?」。「違う!ドイツだよ!」。「ドイツ?あそこはビールとソーセージの国で海外挙式なんて
国じゃねえだろう!?」。

とまあこんな調子で、ドイツで結婚式を挙げる、ということはあまりポピュラーなことではないだろう。
ところが、このドイツでも既にハイデルベルクでは15年ほど前からお城の礼拝堂で結婚式が行なわれて
いるのだが、3、4年ほど前からは他の色々な所でも行なわれるようになった。
その中でも原則として年に20組限定、というユニークなのがホーエンツォレルン城で行なわれる結婚式。

このお城は、バーデン・バーデンから黒い森地方を抜けてボーデン湖畔の町リンダウに通じる
ファンタスティック街道にそびえるお城で、ホーエンツォレルン城の歴史は長くなるのでその話は後日に
述べるとして、このお城はプロイセンの哲学王と呼ばれたフリードリッヒ大王や最後の皇帝ウィルヘルム2世を
生んだ皇帝家、日本で言えば天皇家が19世紀に別荘として建造したお城で、今でもその子孫が所有し、
一般公開されており、多くの観光客がここを訪れる。

この由緒ある皇帝家のお城で結婚式を上げた日本人カップルの最初が芦屋からいらしたT様ご夫妻であった。

日本の海外挙専門の小さな旅行会社と私、宿泊する40キロほど離れたヴァイテンブルクの古城ホテルオーナーの
ラスラー氏、お城のスタッフ等の関係者が練りに練ってアレンジした。

私の役目は旅行の時間的な流れ、ルート、推薦するホテルの紹介、そして観光案内などであった。

結果は?大成功!!!!

挙式当日は宿泊先の古城ホテル、ヴァイテンブルクで日本人の立会いのもとでのお化粧、着付けを終えて
新郎新婦はベンツのセダン、参列者達は私のマイクロバス(専用車と言えども、この差は大きい)に分乗して
11時頃出発。ラスラー氏がBMWのバイクに跨り我々を先導してくれた。

お城ではスタッフをはじめ、カメラマン、ビデオカメラマンがカメラを構えて待機しており、
パパラッチのように皆ここぞとばかり張り切っていた。そして何と言ってもこの日1組だけの挙式なので
だから慌しくない。

「まずこちらへどうぞ」、とかつての皇帝の控え室に案内され、そこでちょっと休憩しながら挙式の打ち合わせ。
結婚式はお城にある小さなプロテスタントのチャペルで行なわれ、それを取り仕切るのはこのお城の家老。
式自体は25分ほどだろうか。自分も何となく羨ましくなる(グヤジイ)。

式の後に写真撮影に出るのだが、お城の一般観光客をシャットアウトし、中のホール、色々な部屋を案内しながら
写真撮影をする。

カメラマンもビデオカメラマンも張りきり、あっち向いて、こっち向いて、見つめ合って、微笑み合って、
ここに横になって、逆立ちして(そんな馬鹿な)、等と注文をつけながら写真を撮る。
私も預かっていたお客様のカメラで写真を撮りまくる(早い話が何でも屋)。
一般のお客様には、「結婚式だから」、ということで全てを大目に見て頂き、結局1時間はたっぷりかけて
写真撮影をした後に控え室に戻り、皆でコーヒーを飲みながら懇談する。
何と言っても慌しくないのがいい。カメラマンはまだ撮影をしている。

結局、二時間ほどお城に滞在しただろうか。一般客の注目を浴びながらお城を後にする。

参列なさったご両親の感想は、「いやー。心配していたけども本当によかった」、というわけで新郎新婦、
ご参列者、スタッフ全て皆さんご満足。当然私もそういう訳です。

この日の夕食はウエディングディナーでこの地方のおいしい料理でかなり量の多いものだったが、
皆様大役を無事に終えて安心なさったらしい。いやその食の進むこと。

めでたし、めでたし、大成功!

このT夫妻の式の模様はしばらくこのA社の式場紹介の為に使用された、と聞いている。
私も片隅に映っていたらしいのだが見たことはない。