ドレスデンの話 その1

ドイツでどこの町が一番好きか?と問われれば、「ドレスデン」と躊躇なく応えるだろう。
この町ははっきり言えば、決してきれい、という町ではない。この町は第二次世界大戦が終る直前の1945年2月12日から
13日にかけての夜、イギリス空軍の大空襲により町全体が破壊されてしまい、おまけに戦後にはかなり焼け残った場所も
全て取り払い、東ドイツ政府が簡単な箱型の建物を並べてしまった。

その為に、「ドレスデンは二度破壊された」とも言われている。
この町に限らず、戦争がなかったらドイツの町はどんなにかきれいな所だったのだろう、とつくづく思う。



ブリューリッシェ・テラッセ


私がこの町を好きな理由は色々なのだが、町並み、とかそう言うものではなく、どちらかと言えば、この町に残されている
文化遺産と、この町の周辺が好きなのである。

その中でも一番見ごたえのあるのが、「グリューネス・ゲヴェルベ(緑の天井)」と呼ばれるザクセン公・アウグスト強力王の
財宝館である。

この「緑の天井」と名づけられたのは、以前、この町の宮城内に展示されていたのだが、その展示場の天井が緑だったので
その名前がついた、とのこと。

現在はエルベ河畔のブリューリッシェ・テラッセ(ここからの町の眺めは最高)の一番端にある、アルバーティヌムの中にあり、
私も東ドイツ滞在中は何回も訪れた(現在は再建された宮城の中に戻されました)。

中は三つの部門に分かれており、最初は金銀の食器、琥珀でできた小さな家具、見所は総象牙製の帆船の置物、
2番目は金銀宝石をふんだんに使った装飾品、置物、小さな人形の集合体、特に約200体の大小の人形を飾ったインドの王様の
誕生日を再現した置物、ダイアナの湯浴み、と名づけられた杯、小さな宝飾を施した香水入れや煙草入れ等が見ごたえのある
ものである。

3番目はダイヤモンドや天然真珠などの宝石類が並んでいる部門。
これだけダイヤモンドが並んでいると「全部これが本物かいな?」という気がして来るし、直径一センチほどもある淡水の
天然真珠は、「一体どこから来たのだろう?」と考えさせられる。

そして41カラットだったと思うが、インド産で世界最大の緑のダイヤモンド。
ほんの少しであるが淡い緑色をしている。
これを王様は郊外にあるモーリツブルク、という狩りに使用する城を5戸買えるような値段のこのダイヤを即金で購入したそうな。

そしてもう一つ忘れてならないのが、さくらんぼの種に約200もの顔を刻み込んだペンダントトップ。
展示棚には虫眼鏡が付いていて、それを覗き込むと本当にその顔が刻んであるのが見える。
「このペンダントトップを作るのに職人さんは何個のさくらんぼを食べたんだろう?」なんてことを考えながら、
時間を忘れてこの中の展示物に見とれている。













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