ドイツのアウトバーンの話 その3
ドイツのアウトバーンは無料ということで有名である。
それでも2004年からトラックに関しては有料になってしまった。
どの国でもそうだと思うが、財政難のため、どこからか財源を持ってこなければならず、トラックに限るとは言え、
とうとう最後の聖域とも言える、ドイツのアウトバーンを有料化してしまったのである。
そのうち、乗用車も有料化されるかもしれない。いや、絶対にそうなるだろう。
そうなったら、ドイツのリムジンサービスの日本人ドライバーとして年に4〜5万キロ走る私としては、死活問題である。
以前は年に7万キロを走っていたこともあり、1ヵ月半ごとに車を1万キロ点検に出していた。
それはそれとして、料金所を設置したわけではなく、アウトバーンの所々にゲートの様な物を設置し、トラックがそこをくぐると
センサーが働いて、そのトラックが合計何キロ走ったかが記録され、後日それに応じて料金が請求される取られることになっている。
従って、料金所で渋滞、という現象は起こらないが、かといって渋滞がないということではない。
事故で渋滞、工事中で渋滞、そして交通量が多いための自然渋滞というのがある。
特に学校の夏休みが始まる6月末から8月末までは、休暇に出かける人たちの車で渋滞が起こる。
ほとんどは、太陽を求めて南のイタリア、旧ユーゴスラヴィア、そしてスペインなどに向かう車であるが、特にミュンヘンから
ザルツブルクに向かうアウトバーン8号線は、毎年同じ様な現象が起こり、50キロから80キロの渋滞になることもある。
ベンツのSクラスなどの高級車を除き、こちらの乗用車にはエアコンが付いていないのが普通で、渋滞につかまった場合、
暑くて大変である。
過去に一番暑かったのは2003年の8月で、ドイツでも40度を越えたことがあった。
緯度から言うと、北緯50度で、樺太の北端に位置する場所で40度である。
普通の住宅や最高級クラスのを除くホテルでは、エアコンが付いているはずもない。
厚くて暑くて・・・・。
聞けば、フランスでは老人ホームとか病院で5千人以上が暑さのために衰弱死したと聞いている。
地球温暖化の影響で年を追うごとに暑くなっているようだ。