ビールの話 その1

ドイツと言えばビール。アルコールが全く駄目な人には申し訳ないのだが、夏の暑い日に
飲むビールは、「世の中にこれほど美味い物はない!」と思う。

ビールが初めて作られたのはメソポタミアだと聞いているが、そんなことはどうでも良い。
全くおいしい飲み物を創ってくれたものである。

さて、このビールだが、ドイツの飲み物の代名詞の様になったのはいつ頃からのことだろう。
確かにこの国には、「ビール純粋法」と言うものがあり、1516年にミュンヘンで制定された
食品に関する世界で最古の法律で、「ビールなるものは、水とホップと麦芽と酵母以外で
作ってはならない」というものである。
日本の場合、いわゆるビールを造る場合、麦芽の他にお米とか、コーンスターチを使っているので、
ドイツ風に言えば、これはビールではないし、ましてや、ビールまがいの発泡酒と
いうものはドイツでは造っていない様である。様である、と表現したが、これはEUになって
税関が撤廃されて以来、ヨーロッパはもちろん、全世界からビールまがいと言うか、
ありとあらゆるアルコール飲料がドイツに入ってくるようになり、何が何だかさっぱり
分らなくなってしまったからである。

一応、このドイツで醸造されている一般的なビールは、おなじみの琥珀色のものであり、
大きく分けて、ヘレス、ピルス、エクスポートの3種類である。ヘレスはいわゆるラガー タイプで、
苦味を抑えたもの。ピルスは、チェコのピルゼンで醸造されているタイプで、 ちょっと苦味の
強いもの。そしてエクスポートにかんしては良く分らないのだが、ちょっ とアルコール分が
強い様で、私が飲むのは5.4%である。ヘレスとピルスは大体4.5% 程度のものらしい。

クナイペと呼ばれる、いわゆるパブ、居酒屋ではビールと注文をする と、大体はヘレスが
出てくる。苦味の強いピルスを飲みたい場合は、はっきりとピルスと 言わないといけない。

その他には、上のタイプは大麦を使うが、ヴァイツェンビールと言った、小麦を使って
醸 造したものがあり、これにも酵母をそのままにしたへーフェ(酵母)タイプ(これを
白 ビールと言うこともあるようだ)と、酵母を濾過したクリスタルタイプがあり、
これには レモンの輪切りが入れられてくる。
ちょっと酸っぱい感じがするので、結構女性が飲んで いるような気もするが、私自身は
ヴァイツェンビールはあまり好きではない。

この他、黒ビール、味の濃い5月頃に出て来るマイボックビール、ミュンヘンの
オクトー バーフェストの際に地元で出されるオクトーバーフェストビール、
忘れてならないのは、 バイエルン地方のバンベルクという町の周辺で醸造される、
ラオホ(煙)ビールと言うもの で、これは麦芽を燻醸してから醸造にかけるもので、
本当に煙臭い味がし、かなり癖のあ るビールである。ビールの種類はこればかりではない。

さっき述べた4種類の材料のみを 使い、色々なビールが製造されているらしいが、
全部を把握するのは無理な様である。
色々なビールを試して飲んでも、結局は自分の好きなビールの銘柄が決まってくるし、
私 自身があれもこれも、と言った感じで飲んでいるわけではない。
ガイドとしては本来であれ ば、あらゆるビールを試飲して、その情報を把握しなければ
ならないのだが、職務怠慢で ある。

ワインに関してはソムリエなる職業があり、世界的にコンクールもあるのだが、
ビールの利き酒コンクールとか、ビールのソムリエという職業はあるのだろうか?










ドイツの日本人ガイド、リムジンサービス・ハイヤー藤島
Junichi FUJISHIMA
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