ハイデルベルク挙式+ドジな手配

ドイツで旅行ガイド、ドイツ語現地通訳、そして個人旅行向けのリムジンサービスの日本人運転手をしてから
20年以上になる。

その間、色々なお客様と出会い、その中にはとんでもない人もいれば、「カッコいいなー」、と思う人もいらした。
それと同時に、とんでもないドジを踏んだり、「何でこうなるの?」、ということもある。

お客様のことを述べるのはまずいので、それ以外のことを・・・。

3〜4年前のことだが、ハイデルベルクで挙式をなさるカップルがいらしたが、私は自分のミニバス・ハイヤーで
その家族、合計5名様を、ハイデルベルクのホテルから結婚式が行われるお城までの送迎だけの仕事を引き受けた。

結婚式と送迎自体は全く順調に終わり、翌日からは電車で移動する予定でいる、とのこと。
新婦に私の名刺を渡し、「何かあったら電話しなさいね」、と話しておく。

その3日後の午後、自宅に電話がかかってきた。
新婦曰く、「あのー。今ローゼンハイムにいまして、フュッセンに行きたいんですが・・・・」、
「はあ?何でそんなとこにいるんですか?」。
「旅行会社からもらった予定表にそう書いているんで・・・・」
「ちょっと待った。完全に間違っていますよ」
ミュンヘンから南に行くべきところを、東に向かってしまっている。

おそらく、お客様がノイシュヴァンシュタイン城に行きたい、と言うのを、旅行会社の人間が
ヘーレンチムゼーと間違えたのだろう。

「すぐにミュンヘンまで引き返し、ミュンヘン駅内の案内所でフュッセン行きの電車を教えてもらいなさい」、
と話す。それ以上のことを説明しても電話では分からないだろうし・・・。

「明日の予定はどうなっているんですか?」
「明日は朝の4時に起きてミュンヘンの空港に行きます。今日中にノイシュヴァンシュタイン城に行けるでしょうか?」
だめだこりゃ。
だとしても、がっかりさせるのもかわいそうなので、「さあ、どうでしょうねえ。難しいかもしれません。
とにかく今すぐミュンヘンに引き返しなさい!」、と教える。

私のミニバスを専用車としてチャーターしていれば3日間であれこれ無駄なく、無理なく観光できただろうに!
一体旅行会社は何をしているんだ?!

現地に問い合わせをする時間は十分にあっただろうに、そんなこともしなかったのか?
何でもかんでも知っているわけもないし、知らなかったら知らなかったで、「私も良く分かりませんので、
現地に問い合わせてみますね」ぐらい言えばよかっただろうに。知らないのは恥ではないし、
まさに、「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥」である。

それにしても、ノイシュヴァンシュタインがどこにあるのかを知らないとは・・・・よく自分がプロと言えますね。

旅行会社の人たちは、「旅行」と言う商品を売っているのに、その商品のことをまったく知らない。

それだからこそ、どんどん個人旅行に流れていくんですよ。余計なお世話か。

お客様は日本に帰ってからクレームを出したとは思うが、旅行会社はどういう対応をしたのか、非常に興味がある。
それにしても、ノイシュヴァンシュタインとヘーレンチムゼーを間違えるなんて、全く旅行会社は何やってんのかいな?
ドジ!!!









ドイツのリムジンサービス・ハイヤー藤島
Junichi FUJISHIMA
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