ドイツの旅行会社

ドイツ人も日本人と同じで、旅行好きな国民である。
ヨーロッパのどこに行っても、ドイツ語が聞こえてこないことはない。

そして、どこの町にも旅行代理店、いわゆる旅行会社があるし、いわゆる、「LAST MINITES」、の張り紙が
ショーウィンドウに貼られているのを見かける。

また、ヨーロッパは地続きと言うこともあり、バスで出かける団体ツアーも多い。しかも安い。

日本ではどうか分からないが、ドイツでは、バス会社が旅行会社を経営していることが多い。
このバス会社を起こすには、やはり資格が要るが、これはタクシー・ハイヤーの資格に似ており、
これをさらに難しくした試験である。

自慢ではないが、何を隠そう、私もリムジンサービスだけではなく、バス会社を設立する資格を持っている。
ところが、私はバスの運転免許証は持っていないのでバスの運転はできないが、バス会社を設立することは
可能である。
だとしても、バス会社を起こそうにも大型バスは安く見積もっても新車で50万ユーロ(約6千万円)もするので、
とても手が届くものではない。

それでも、この資格を持っていると、自分で、たとえば、「ヨーロッパ周遊旅行10日間」、とかいった、
いわゆる「主催旅行」、を企画販売できるので一応取ってはみたのだが、今のところ全く無用の長物になっている。
いつの日か役に立つだろうか?

ところで、ドイツ人は日本人とは違って休暇が長いので、ヨーロッパ周遊旅行というよりは滞在型の休暇が多い様だ。
最も好んで行くのは、やはり太陽を求めて南の国で、かなり前からアフリカ沖のスペイン領、カナリア群島、
スペインの地中海沿岸、クロアチアなどでのんびりと2-3週間過ごすと言うやり方が一般的らしい。

カナリア群島では、ドイツ人の休暇客を当て込んでビヤホールを開いて大金持ちになったドイツ人がいたとのこと。

どこでも同様だが、格安ツアーと言うのがあるし、ホテルの部屋にゴキブリが出た、海が見える部屋の約束が
全く見えなかった、食事が悪かった・・・とかいったトラブルがあるようで、毎年のようにテレビでレポートされる。

ドイツ人の休暇は日本人がうらやむほど、と言うより、信じられないほど長く、年次休暇は日曜日を除いて
最低24日と決められており、その年の休暇は翌年の3月31日まで消化することが義務付けられている。

いつも言っていることだが、日本でもドイツ並みに毎年とは言わずとも、3年に一度ぐらい、交代で2週間ぐらいの
お休みをあげたら、みんなやる気を出すと思うけど、だめですかね?