ドイツのドイツ語通訳
ドイツで通訳ガイド業の活動を始めて27年、その間、フランクフルト、ハノーヴァー、ケルンなどで開催される
メッセ、あるいは、会社訪問、商談のためのドイツ語通訳として何とか仕事をこなしてきたが、最近、ある事に気が付いた。
というのは、ドイツ語がなかなか通じなくなってきた、ということである。
特に、メッセ(見本市)になると、英語しか通じない場合が多い。
考えてみれば、これは不思議な現象でも何でもない。
それまでの見本市、と言えば、このドイツではドイツ周辺の国々、特にヨーロッパ共同体の国々を相手とするケースが
多かったわけで、それに伴ってドイツ語ができる人たちも多かったのだが、ベルリンの壁が開いて20年経った今では、
旧東欧はもちろん、何と言っても中国とか韓国の製品が幅を利かせ、そのせいで相対的に英語を使う国が増えてきたわけで、
それに伴って、今までドイツ語で商談していたチェコ、ポーランド、ハンガリーといった国々も、ドイツ語ではなく、
英語で対応することが多くなったのだろう。
そういうわけで、ドイツにおいてもドイツ語の通訳ではなく、英語もできる通訳、というのは便利だろうと思う。
私自身も、その重要性にやっと気が付き、少しずつではあるが、英語の勉強もし始めています。
単なる悪あがきかもしれないのですが、ボケ防止にはなると思うので、無駄にはならないと思っているのです。