フランクフルトのパッシブハウスに関する通訳の話

ドイツ語の現地通訳として、あちこち訪問することが多いし、一般の人たちが通常は訪れることのない場所、
技術の最先端の場所などを訪問することがある。

それだからこそ、秘密保護と言うことで、「今回の訪問に関しては一切口外いたしません」、という誓約書に
サインさせられることもある。

まあ、そういうケースはかなり稀ではあるし、口外しても全く問題ない、むしろ、その方が宣伝になる場合もある。

先日、フランクフルトで、「パッシブハウス(Passivhaus)」と言う建築物を
視察するドイツ語通訳の仕事があった。

インターネットで調べてみると、いわゆる徹底的に省エネルギーを目的とした建築物のことである。

ドイツでは最近、こういう省エネルギー、太陽エネルギー、と言った政策が盛んであり、それに沿った建築物が
特に公共の建物の建築で始められたとのこと。

フランクフルトでは郊外のまだ建築中の学校を視察することになったが、説明を聞いていると、生徒から発せられる熱、
コンピューターなどの機械から発生する熱を80%以上再利用する、というもので、これにより、冬でもほとんど
暖房をする必要がなくなる、と言う画期的なものであった。

「本当かな?」、とも思うのだが、本当にそうらしい。要するに、徹底的に外からの熱の行き来を遮断して、そこで発生した熱は
熱交換器を通して再利用する、と言うことだそうな。

そのためには、断熱材を多く使用したり、北側の窓を小さくしたり、窓のブラインドは内側ではなく、外側に設置、ガラスは
3重窓、室内に送られる空気は地下を通して熱交換器に送られる、と言ったさまざまな方法が取り入れられている。

そのために建築費は結構高くなる様だが、今後はエネルギー料金が高くなることはあっても、安くなることはありえないわけだからして、
長い目で見れば、結局は安上がり、と言うことなんだろう。

まあ、こういう家を建てるのは、冬が長くて寒いドイツと言うこともあるんでしょうね。






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