ドイツ旅行のお客様を日本語ガイドが専用車でご案内します!!






カッパドキアの城(2015年10月8日撮影)

ドイツ旅行の日本語ガイドの話


ドイツ旅行をなさる団体のお客様をご案内する場合、イタリアやフランス各地の観光地とは違い、現地ガイド、ツアーガイドとも
呼ばれるガイドさんが案内する必要がありません。

最近では、団体旅行が安くなっているせいもあり、ドイツ各地の観光案内には、現地の日本語ガイドを雇わず、
日本からの添乗員がその観光地の案内をしているケースが非常に多いのです。

伝統的にドイツでは、ありとあらゆる職業に関して資格が要ると言っても過言ではありません。

それに加え、その資格を取得するには職業訓練を受けなければならないことになっています。
早い話が、「学歴と資格が一致している」、ということになります。

例えば、「自分はパンを焼く技術を習得している」、と本人が主張しても、「パン職人の認定書を持っているか?」、
ということが最重要視され、持っていなければどんなに技術があっても認められないのです。

そのいい例が「マイスター制度」というもので、詳しく述べるのは次の機会に譲るとして、
ドイツのツアーガイドには資格が要らない、と書いたのですが、これはガイドの仕方を教えてくれる公共機関が
どこにもないことをも意味します。

こういう、「資格が要らない」というのは、ドイツにおいては珍しいケースと言えるでしょう。
ちなみに、F1レーサーのミヒャエル・シューマッハー氏は、保険外交員の資格を持っているそうです。

日本人観光客の多いハイデルベルク、ミュンヘンなどでは、日本人で観光ガイドをしている人が結構いるようです。

大体は、日本からの留学生、ドイツ人と結婚されている主婦の方が多いのですが、このように、誰でも、資格なしに旅行ガイド、
観光ガイド、ツアーガイドと呼ばれるガイドとして働けるし、全くガイディングができなくでも、今日から観光ガイドとして
働くことができるのです。

もちろん、仕事の依頼がなければいけないわけですが、バブル経済華やかなりし頃は、多くの留学生、
主婦の方がドイツの日本人ガイドとして働き始めたし、私もその仲間の一人に加えていただいた。

ところが、ハイデルベルク在籍の留学生は大学での勉強をおろそかにし、ガイドとして金を稼ぐと言うことが
本業のようになってしまい、とうとう、大学から、日本に帰国するように警告され、多くの学生が帰国してしまいました。

もっとも、ドイツ人と結婚している人や、私のように永住許可を受けている人は除外されたのですが。

さて、私自身がハイデルベルクに住もうと思ったのは、このドイツ旅行をする日本人のお客様のための
現地観光ガイドとして働こうと思ったからに他ならないのです。

ドイツに興味のある人は、何がなくてもハイデルベルクを訪れるし、私自身も、1974年に
最初のドイツ旅行の際に訪れた町が、ハイデルベルクだったのです。

ところが、日本人ガイドとしての仕事をどこから、そして、どうやったらもらえるかということを全く知らないままに
ハイデルベルクに住み着き、2ヶ月ほどしてから町の日本人が経営しているお土産店に買い物に入りました。
日本を出る際に、親戚友人から餞別を頂いたので、何かドイツの物を送ろうと考えたのです。

そこのマネージャーのN氏が、「こちらにお住まいですか?」
「ええ。まあ…」
「お仕事は?」
「失業してます。ガイドの仕事をしようと思っているんですよ」。
「それじゃあ、そのような仕事を回してくれる旅行会社があるんで、ご紹介しましょう」。

まさに天の助け。
「電話が必要ですから、なるべく早くつけて、ガイドブックを読んで町のことについて一生懸命勉強しておきなさいね」。
「ええ。ありがとうございます。助かります」。

それから懸命な勉強が始まりました。
日本人ガイドとして食べていこうというのですから、こちらも必死にならざるを得ない。
毎日の様にガイドブックを読み、頭に叩き込んで、さらには声に出して練習し、時にはを観光する学生と思われる
日本人の2〜3人連れを捕まえて、「観光ガイドの練習をしているので無料で案内させてください」、とお願いし、
ガイドの練習をしたのでした。

そして免税店のN氏から頂いた、フランクフルトにある日本の旅行会社、あるいは手配会社のリストをもとに、
仕事を紹介していただきたいと電話をかけまくりました。

反応はさまざまでした。
「そういう人がいると、こちらも非常に助かります」、
「期待しております」、と言ってくれる旅行社から、「うちはもう何人もいますから、いりません。
どうしてもお願いします、と言うのであれば、考えてもいいんですが」、と言う会社もあったのですが、
おおむねは肯定的な返事がもらえました。

その後、一応その肯定的な返事をしてくれた会社を訪問し、あれこれガイディングのアドヴァイスをして頂いた。
日本最大の旅行会社のフランクフルト支店では、学生時代にドイツ語の勉強をしていた仲間にばったり再会するという、
おまけまで付いていました。

さて、最初の仕事はガイディングではなく、学生グループをハイデルベルクのホテルから、中央駅まで送り込む、
というトランスファーの仕事でした。
2台のバスで、もう1台を担当したのは学生アルバイトであったが、すでに長くガイドをしているHさんで、
私は見習い、という形です。

中央駅に到着して、ここで昼食のお弁当をピックアップすることになっていたのだが、来ていない。
Hさんはすぐに駅のレストランに行き、ハンバーガーの様なお弁当60食を45分ぐらいで用意できるか訊ねた。
いや、その前に旅行会社にどうなっているのかを問い合わせよう。

結局旅行会社の手配ミスで、マインツでお弁当を乗せることになり、レストランに注文するのはなしになった。
なるほど。こういう感じか。

その後、このハイデルベルクでかなり長くガイドをしているNさんの案内するバスに便乗させて頂き、
町のガイディングを見せてもらえることになった。

中央駅からハイデルベルク城、そして町の案内はもちろん、お客様を下ろす場所、バス乗り場、トイレ、
そしてお土産店についてなどの重要なポイントを伝授して頂いた。

そして最初のハイデルベルクの案内をする時が来た。
ところが、待てど暮らせどバスが来ない。
結局1時間以上待たされてやってきたのだが、途中でバスが故障し、代わりのバスに乗って来たとのこと。

お客様の案内自体は自分でも驚くぐらいにうまく行った。

その後、ハイデルベルク市内観光を幾度かやった後は、フランクフルト国際空港でお客様を出迎え、
フランクフルトの町を観光後、レストランで食事してからハイデルベルクに移動し、観光してからホテルまで、
という仕事であったが、これもまたグループがやってこない。

空港内であちこち探してもいない。

それもそのはず、旅行会社問い合わせると、グループが飛行機に乗り遅れてしまったとのこと。

どうも私の仕事では、最初のグループはトラブルが絡むらしい。

結局は一便遅れて到着し、スケジュールが乱れてしまったが、お客様に、「遠かった、遠かった、
フランクフルト国際空港でした!」と話すと、お客様に「ワーッ!!」、と大うけした。

この様に、トランスファー、町の観光ガイド、空港から町のガイド、そして泊りがけの、いわゆるスルーガイド
という段階を経て、最後はスイス、オーストリア、チェコ、ハンガリー、イタリアあたりまでお客様を
ご案内する様になったが、その間、結局は色々なガイド仲間や、バスドライバーから色々な情報を教えてもらう
機会に恵まれ、ありがたいことに、これが私のガイド学校の代わりとなったのです。

ちょうど私が観光ガイドを始めたタイミングがよかったせいもある。

バブル経済華やかなりし頃で、どこでもガイドが不足し、お互いに仕事を代わってもらったり、紹介してあげたり
することができた時期であった。

以前からイタリアや、オーストリア、パリなどでは現地の観光ガイドを必ずつけなければならないことになっているが、
ドイツではその必要がない。

そういうわけで、最近は経費を削減するために、ベルリンなどを除けば、町のガイディングは添乗員がしてしまうのが
多くなっています。

ローマのガイドはフィレンツェや、ベニスのガイディングをしてはいけないと聞き及んでいるのですが、そうなれば、
イタリアではスルーガイドというのもない、ということになるのだろうか?

ドイツではそういう規制がないので、スルーガイドの存在が許される、ということでもある。

お互いに一長一短があるにせよ、グループ旅行が減り、個人旅行の方たちは、ガイドなしで、
ガイドブックを片手に町を観光している人たちがほとんどになります。

もちろん、それだけ費用はかからないし、その様な旅行をすること自体を否定するものではないが、
言葉も通じない場所で、地図を見ながら、あれこれ探して歩くということが、どんなに大変であることか。

これは私自身が、個人的にフランスやポーランドに行って実際に体験したことである。捜し疲れて、「もういいや」。
あるいは、やっと見つけたら、5分遅れで入場できなかったなどということがあった。

特に時間の限られている人たちには観光ガイドを雇うことによって、自分が行きたい場所を探すという時間の無駄が省かれ、
食事やトラブルの際に言葉が通じるという便利さがあり、色々な説明や案内によって、旅行の楽しい思い出が
何倍にもなるのです。

ゆめゆめ、この現地観光ガイドの便利さを忘れてはいけません。






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