ドイツの女性一人旅
ドイツの女一人旅というのは、この国が治安もいいことだし、ドイツの歴史やクラシック音楽に興味がある
お客様が多いこともあり、それほど珍しいことでもないかもしれない。
一人旅のメリットは、同行者に気を使わなくてもいい、と言うことである。
仲良し二人組みが旅行する場合、どちらかが主導権を握ってしまうことになったり、どちらかがおんぶに抱っこ
と言う状態になり、「私はあなたのお世話役じゃないのよ」、と言う感じで喧嘩別れになることもあると聞いている。
それはそれとして、ある時、「女一人旅でケルンと、ルートヴィッヒU世の建造した3つのお城を訪問したいのだが、
そういうツアーがないので、藤島さんのリムジンサービスをインターネットで見つけました。
フランクフルトから始める旅行プランを考案してください」、と言うメールがあった。
「ご出張の合間に1日だけフランクフルトで時間があるのでどこかに行きたい」、と言う場合を除き、
しかも女性一人旅で私のリムジンサービスを使うというケースは非常に稀である。
普通はこういう個人旅行の場合は、電車を使う方が多いし、その方が安いのだが、今回は行きたい場所が
不便なところばかりで、私のミニバスをチャーターしたい、ということであった。
1日目:フランクフルト到着-フランクフルトホテル泊
2日目:フランクフルトーケルン観光
3〜6日目:ローテンブルク、ロマンチック街道、ノイシュヴァンシュタイン、リンダーホーフ、
ヘーレンチムゼー観光
と言うリクエストだったので、以下のようなスケジュールを組んでみる。
1日目:フランクフルト空港−フランクフルトのホテルまでトランスファー
2日目:フランクフルト−リューデスハイム−ライン川下り−ケルン大聖堂−フランクフルト泊
3日目:フランクフルト−ハイデルベルク−ローテンブルク泊
4日目:ローテンブルクーノイシュヴァンシュタイン城−オーバーアマガウ泊
5日目:オーバーアマガウ−リンダーホーフ−ミュンヘン泊
6日目:ミュンヘン−ヘーレンチムゼーザルツブルク(ここでお別れ)
早速送られて来たお客様からの返事は、「上記のスケジュールでは、予算がきついので、1日目はタクシー、
2日目のケルンは自分で電車を使って観光に行きたい」、とのこと。
「ケルンの大聖堂は駅前だし、そこだけですから、いいアイデアです」、と言うことで、3〜6日目までの4日間を
ご案内することに決定。
ローテンブルクとオーバーアマガウはシャワー付きのあまり高くないペンションをご紹介して予約した。
旅行そのものは秋口だったので、どこもそれほど混んでおらず、非常にスムーズに運び、途中で
世界遺産のヴィース教会などに寄り道をすることもできた。
特にヘーレンチムゼーでは、我々を除いてお客様が何とドイツ人が1人だけ。
「この人がいなかったら自分たち2人だけの貸切だったのに、惜しい!」、と2人で大笑いする。
「こういう旅行、癖になりそう・・・」、と言って下さるのは、私に対する最高の賛辞でございます。
DANKE!!!