ドイツ個人旅行のお客様をお迎えするためにドレスデンに向かう途中、コルディッツという町に寄った際、
ホテルの主人が「近くのデーベンという村に、日本のゲーテと呼ばれる森鴎外ゆかりのお城がある」、と
教えられて行ってみた。
このお城は留学中の森鴎外がドレスデン近郊で行われた演習を見学する際、立ち寄った知人の
お城で、ここに滞在した時の経験が、「文づかひ」、という作品のヒントとなったらしい。
第二次大戦後、東ドイツ政府による農地改革によって没収された持ち主は西ドイツに逃げ、
老朽化が激しいいために70年代には爆破されてしまったということである。
その後、再統一後にフォン・ベローという遠い親戚がこの廃墟を購入して移り住み、建物を修復しつつある。
残念ながら、完全に復元するには費用が掛かりすぎるという、フォン・ベロー婦人の話である。
庭の中には、若き日の森鴎外の記念像が置いてありました。
デーベン城の模型
デーベン城跡b>
森鴎外記念像
庭からムルデ川の眺め
修復された建物