車椅子でのドイツ個人旅行10日間
車椅子のお客様をご案内することに関し、私がお客様を持ち上げたり、荷物を持つお手伝いなどは、
全く問題はない。
車椅子のお客様といっても、下半身が完全に不自由で全く歩けない方、少しは歩けるけども、
長時間はきついので、町や博物館などを歩くのはきついという方、という方もおり、
後者の場合は、歩くのに多少不自由、ということだけなので、ホテルやトイレなどは普通のもので
かまわないが、前者の場合、ホテルの手配やトイレなどは極力バリアフリーが要求される。
それに加えて、介助の方がどういう方たちか?ということも問題である。
仙台からいらした5名様ご家族の場合、2名様が車椅子の乗り降りには介助が必要で、
大きなお兄様と奥様、そしてお母様が交代で介助、私は少しばかりのお手伝い、という形での
旅行となった。
事前に交互に荷物や車椅子の積み具合などに関して情報交換を行い、仕事の合間を見て、
宿泊地のホテルと連絡を取り合い、できるだけバリアフリーの部屋を予約する。
1日目:フランクフルト空港ーリューデスハイム小観光 泊
2日目:リューデスハイムーライン川下りー集会場訪問ーハイデルベルク観光 近郊ホテル泊
3日目:ハイデルベルクーチュービンゲン観光ーホーエンツォレルン城観光ーコンスタンツ泊
4日目:コンスタンツーマイナウ島観光ーリンダウ経由ーフュッセン泊
5日目:フュッセンーノイシュヴァンシュタイン城観光ーヴィース教会ーオーバーアマガウ経由ー
リンダーホーフ観光ーフュッセン泊
6日目:フュッセンーツークシュピッツェ観光ーベルヒテスガーデン泊
7日目:ベルヒテスガーデンーザルツカンマーグート観光ーザルツブルク小観光ーベルヒテスガーデン泊
8日目:ベルヒテスガーデンーヒトラーの茶室ーケーニッヒ湖観光ーミュンヘン小観光泊
9日目:ミュンヘンーダッハウ強制収容所観光ーロマンチック街道ーローテンブルク 泊
10日目:ローテンブルク観光ーフランクフルト空港
こういうスケジュールだったが、3日はドイツ統一の日でのホーエンツォレルン城は、「開放の日」で、
観光客で溢れていたにもかかわらず、「車椅子のお客様が2名います」と駐車場の係官に話すと、
「お城の中の駐車場に入って行きなさい」、という実に親切な配慮を頂き、チケット売り場で並ぶこともなく、
すぐに入場できるという幸運に恵まれた。
また、ノイシュヴァンシュタイン城も、一度に2名様の車椅子のお客様の入場は不可能、ということを
知らされていたが、城の手違いというか、勘違いでそのまま一緒に入場させてもらい、時間をかなり短縮できた。
8日目のケーニッヒ湖観光はカットし、ミュンヘンでお買い物がしたいというお客様のリクエストで、
午後2時前にミュンヘンに到着、ゆっくりショッピングを楽しんでいただく。
9日目:ミュンヘンにも同じような集会場があるので立ち寄って欲しい、というリクエスト。
ラッキーなことに、集会場にスタッフがおり、中を見学ガイドをして頂くことができた。
車椅子のお客様をご案内する場合、ホテルはもとより、特に道中のトイレに関して、かなり注意が必要
ということを思い知らされた。
車椅子のお客様をご案内するには、とにかく時間的余裕も必要、ということも大事です。
今後のご案内に関してとてもいい経験になりました。