ドイツのワイナリーめぐりを専用車で!!!







ドイツのワイナリーめぐり3日間

2008年2月、ちょうど暇な時期である。
ある朝、「いまフランクフルトにおりまして、明日から3日間ほど、ラインガウ、ミッテルライン、ナーエ、
ヘッセン、ファルツ、バーデンのワインを探しに行き、3日目は電車でミュンヘンまで行きたいのですが・・・」、
という電話があった。

若いご夫婦で、鹿児島県のK市で居酒屋を経営し、焼酎を中心に置いていたが、ワインも出してみたい、
ということでドイツに探しにいらしたというお話である。

こちらも一時期、東京のレストランにワインを送っていたことがあったが、郵送料が高くなりすぎて
取り止めたこともあり、喜んでお受けする。

ホテルは決めてもいないし、どこでもかまわない、ということなので、行き当たりばったり、ということにする。
シャワーのみのツイン一部屋であれば、どこでも見つかるだろうし・・・。

というわけで、
1日目:フランクフルトを出発し、ラインガウ、ミッテルライン、ナーエ地区を回ってバート・クロイツナッハ泊
2日目:ヘッセン、ファルツ地区を回ってバーデン地区泊
3日目:バーデン地区を回り、午後にカールスルーエからミュンヘン行きの電車にお乗せする。
という、大雑把な計画を立てる。

で、実際は以下の様な旅行になった。

1日目:
フランクフルト出発、ラインガウのライン河畔のワイナリーで試飲をさせてもらい3本購入。
ドイツ貴腐ワイン発祥の地、ヨハネスベルクに立ち寄るが、名だたる高級ワインで値段もそれなりなので、
購入は見合わせてリューデスハイムの日本人経営のワイン店に立ち寄り、手ごろなワインを2本買い求める。
その後、つぐみ横丁の土産物店で、ワインも作っているお店で4本ほど白ワインを購入する。
ライン河畔をドライブ、ローレライの岩の上から記念写真。
フェリーで対岸に渡り、ミッテルライン地区のバッハラッハで昼食。
その後2ヶ所のワイナリーで4〜5本買い求める。

ナーエ地区に入り、バート・クロイツナッハ付近の小さな村でワイナリーを探し出したが、これが大当たり。
非常に安くて美味しいワインが揃っており、30本ほど購入し、ナーエ地区のワインはこれで十分と判断、
そのままヘッセン地区に向かう。

ヘッセン地区の中心地のひとつであるAlzeyという町のワイン用品店に立ち寄り、12本入り郵送用ダンボール箱を
何個か購入し、馴染みのベヒトルスハイム村のBワイナリーを訪れる。
ここには相変わらず安くて美味しいワインが多い。
特にアイスワインは信じられないほど安く手に入るので24本、合計40本購入してお別れする。
すでに時間は19:30を回っている。今日のワイナリー訪問はこれで終了。
近くのホテル、ペンションを探すが、なかなか見つからず、結局あちこち1時間近く探しながらライン河畔の
ニーアシュタインでやっとホテルを見つけることができて安心する。

2日目:
昨日まで購入したワインを箱詰めし、合計6箱を郵便局から日本に発送する。
送料は1箱12本あたり84ユーロ、約13,800円である。

ニーアシュタインからファルツに向かう途中でもう1軒のワイナリーに立ち寄る。
ここの貴腐ワインが驚くほど安く、また、ゲヴュルツトラミーナーという変わったぶどうのワインがあるので
数本購入する。
この貴腐ワインは非常に安い買い物であった(値段は秘密)。

ファルツ地方では、ゲンネンハイムのワイナリーとニーダーキルヘンのワイン農協を訪問。
昼食はバート・デュルクハイムの大樽レストランで取ることにする。大樽の中の樽の中のテーブルで
食事をしたのでお客様は大喜び。

バーデン地区に入る前、ちょっと遠回りしてシュトラスブールの大聖堂の観光をした後、オーバーキルヒの
ワイン農協に立ち寄り数本購入。
そのまま黒い森地方のザスバッハヴァルデンという、「わが村は美しいコンクール」、で優勝した小さな村に
18時過ぎ到着。ラッキーなことににワイン農協がまだ営業している。
ここで卵のリキュールと赤ワインを2〜3本ほど購入した後でホテルを探すが、どこも休暇中で閉まっていたが、
開いているレストランの紹介でペンションを訪ねると、シャワー、トイレ付きの部屋が朝食付きで1人当たり
何と25ユーロ! 安い!!!
部屋も非常に清潔でお客様もびっくり。
「これこそドイツのペンション!」、である。

3日目:
お客様から、ガイドブックに載っている、「アッフェンターラー」、という銘柄のワインが欲しい、という
リクエストがあり、すぐ近くでもあるので、そのワイン農協を訪問し、ビンにサルのモチーフが入った
赤、白、ロゼをそれぞれ2本ずつ購入して新たに3箱発送する。

全ての業務は終了したが、まだ時間があるのでバーデン・バーデンに立ち寄り、ここで魚のファーストフードで
昼食を取った後に、カールスルーエでミュンヘン行の電車にお乗せしてお別れする。

発送したワインは約40種類、合計108本。
高級レストランは別として、日本の居酒屋で、一般的な物から貴腐ワイン、アイスワインなど、これだけ多くの
種類のワインを揃えているお店はまずないだろう。

お店が繁盛しますように・・・・・。

それにしても、こういう場合、あらかじめ訪問先をある程度決めておき、ホテルも予約しておくのが普通だが、
こういう行き当たりばったりで、しかも3日間というケースは初めてである。
まるで自分がプライベートの旅行をするような感じでお客様をご案内した、という形になった。

「こういうドイツ旅行もできますよ」、ということで…。


ドイツのリムジンサービス藤島
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