ノイシュヴァンシュタイン城ほどは有名ではないにしろ(城?)、ドイツの歴史上、
非常に重要な意味を持つお城が、このアイゼナッハのヴァルトブルク城である。
かつてはチューリンゲンとヘッセンにまたがる一帯を支配していたチューリンゲン辺境伯
の居城であったこのお城も、廃墟となってしまうのだが、1520年から21年にかけて
マルティン・ルターがここに潜伏してギリシャ語の新約聖書をドイツ語に訳し、
1817年には、宗教改革300年を記念して約500人のイエナ大学の学生が集まり、
ドイツ統一を呼びかけた。
そしてドイツの大作曲家、リヒャルト・ワーグナーの作品、タンホイザーの場面になったのも、この城である。
その後、19世紀の後半にこのお城が再建され、現在は内外の観光客で賑わっている。
掲載の写真は1984年にスライドに撮ったものだが、当時の東ドイツのプリント用
フィルムは画質が非常に悪かったので、カラーはスライドが一般的だった。
歌手の間
祝祭の間