ヨーロッパ、特にドイツでは、フランクフルト、ケルン、デュッセルドルフ、ベルリン、ハノーヴァー(ハノーバー)
ミュンヘン、ニュルンベルクなどの主だった大都市では見本市(メッセ)が盛んに開催され、
その度に世界中から商談をするためにビジネスマンが集まって来る、と同時に、他の会社が
どのような物を作っているか、といったことを調査してもいるらしい。
私も、フランクフルトのブーフメッセ、ケルンのお菓子のメッセ、デュッセルドルフのInterpack、Dedica
といったメッセのドイツ語通訳の仕事を請けることがある。もちろん、リムジンサービスの送迎がらみの仕事である。
メッセのドイツ語通訳のお仕事は最近ご無沙汰していたが、久しぶりに、あるチェーンストアの購買部から
「ケルンで開催されるお菓子のメッセに4人が行くので、ドイツ語通訳とミニバスを出してほしい」、
というリクエストがあった。
ちょうどシーズンオフでもあり、二つ返事でお受けする。
お菓子のメッセというのは初めてである。
お客様をフランクフルト空港にお迎えし、そのままこちらのスーパーマーケットの視察をした後で、
ケルンのホテルにお連れしてチェックイン。
翌日の朝8時過ぎにメッセ会場に向かい、スタッフと一緒に会場を歩き回る。
会場の中はチョコレートやらお菓子、パン、ナッツなど、ありとあらゆるお菓子と、それに類する食品の
ブースが並んでいる。Kittyのキャラクター商品がかなり並んでいる。
お客様は会場をくまなく歩き回りながら、商談をしたい商品の並んでいるブースに話しかける。
それはクロワッサンであったり、チョコバーであったり、クリスマス用品であったりと、
何から何まで、それこそ商品になりそうなものには何でも飛びついて商談する。
スタッフのうちの一人の女性が非常に英語のうまい方で、私のドイツ語などは要らないような感じ。
それでも、何か仕事をしないわけにはいかない。
で、頂いた資料とかサンプルを持ってあげることにする。要するに荷物運びである。
それにしても、スタッフの皆さんのタフなこと!
「休憩しましょう」といった言葉が出て来ない。
昼食の時間さえも惜しんで興味ある商品を探して歩き回っており、結局、昼食は、ブースに置いてある
試食品ということになった。
後で聞いた話では、ホテルに帰ってからも夜中の3時ごろまで会議をしていたとのこと。
日本のビジネスマン、ウーマンてのはすごいなー。過労死しなければいいのだが。